ジュリアナ空港に着くと搭乗する飛行機が2時間半ほど遅れていきなり待ちぼうけ。旅の始まりとしては順調と言えないが、この先、飛行機の乗り継ぎもないし今日は移動のみの予定だからそんなに焦りはない。
それに(はじめての…)ビジネスクラスがちょっと楽しみでもありまして。フライト時間は5時間くらい。実際に乗ってみると足が自由に伸ばせるのはずいぶん楽だったし、料理もサービスも僕の知っているエコノミーとはちょっと違った。できる事なら日本への長距離便内でもこんな感じで過ごしたい。
10ヶ月ぶりのニューヨーク。でも前回は乗り継ぎの為に空港付近に立ち寄っただけだし、おまけに夜だったからあまり記憶に残っていない。ちゃんとマンハッタン内に来たのは4年ぶりくらい。
普段セントマーチン島にいるから高層ビルを見るだけで結構テンションあがる。都会で暮らし、毎日見ているとそうでもないのに。都会に長くいると今度は自然の近くに行きたくなる。やはりどこに住んでいても結局は無い物ねだりになる。
それを解消するにはどうしたら良いか?それは小さくてもいいから2箇所以上に自分の拠点をつくる事かなと思う。単に旅行に行くという事ではなく生活できるレベルの場所が2箇所以上あればかなり違うと思う。それにリスク分散にもなる。
そんな事を考えながら、JFK空港から直行バスでグランドセントラル駅に着いた時にはもう夜23時を過ぎていた。
でもここは大都会ニューヨーク。昼間と同じように人はたくさん外に出ているし、もちろん地下鉄もバスも動いている。夜も眠らない都会。夜は眠る島、セント・マーチン島とは大違いだ。どちらも好きだけれど。
ローカルな地下鉄に乗ると、通勤帰りの人たちが席に座ってそれぞれのスマホをいじっている。みなさんお疲れぎみだけれど、さすがに日本みたいに爆睡している人はいない。
深夜にも関わらず危険な感じはほとんどしなかった。昔から自分のイメージ内にある、あの悪~い感じのニューヨークの地下鉄とはずいぶん違った。
ホテルはちょっとわかりにくい場所にあり、駅から10分くらい歩いたので、取っ手部分が壊れ、転がせなくなった小型スーツケースを胸に抱えて歩く僕にはつらかった。
日付も変わり、汗だくになりながら郊外のホテルに到着。ここはマンハッタン島のすぐ近くだが、マンハッタン島ではない。だから目の前にマンハッタン島のビル群がバーンと良く見える。
幸いにもホテルの部屋からの眺めが素晴らしい。