フランス海外県レユニオン島のクレオール料理が美味しい

僕は長年カリブ諸島にあるフランスの島で暮らしているからフレンチカリビアンの独自文化(クレオール)についてはそれなりに知っている。ただ、同じクレオール文化でもカリブ諸島以外のものには疎い。フランスのテレビ番組などで見た程度だった。
クレオールというのは簡単に言うと文化や人種などの混じり合いの結果生まれたMix文化の事。特に植民地時代に現地と宗主国の混合のような意味合いが強いように思う。カリブ海のフランス海外県・準県の場合、当時奴隷としてアフリカから連れて来られた人々とフランス本土との人種・習慣などの混合という事になる(現地である熱帯の島の自然要素をベースとした)

フランス海外県レユニオン島はアフリカ大陸の東に位置する孤島だ(マダガスカルの隣)
一般的にたぶん知名度は低い。フランス人以外でこの島の事を知っている人は少ないだろう。

百聞は一見にしかず。実際に行ってみて初めてわかった事がある。
人種構成については思っていたよりインド系(かそれに近い?)人が多くアフリカに近い割にアフリカ系の人をあまり見なかった。またフランス本土からやって来たであろう人も多い。東アジア、東南アジア系はごく少数。

わずか一週間弱ではあるけれど、街の中心を歩いたり車で島内を走った結果、カリブ海のフランス海外県よりも治安は良いように感じた。
もちろん短い滞在の中ではわからない複雑な事情や問題もあるだろうと思う。

しかし、そんな中でも比較的すぐにわかりやすいものがある… それが現地の料理だ!
特にカリブ海のクレオール料理(主にグアドループ諸島&マルティニーク島)とレユニオン島のクレオール料理との共通点や相違点には興味津々である。

いくつかのクレオール料理レストランを巡った結果、カリブ海のクレオールとの共通点がありながらも、それとは違う独自性を持ち合わせたレユニオンクレオール料理は非常に美味しかった!

実際に訪れた中でおすすめレストランBest3

Lé Gadiamb
104 rue roland garros, Saint-Denis, Réunion

Le Reflet des Îles
114 rue Pasteur, Saint-Denis, Réunion

Restaurant Velli
336 chemin colosse, Saint-André, Réunion

まあ、世の中色々あるけれど… 僕は新しい場所に行ったら、とりあえず料理から入ります。

僕の好物、タコの煮物がレユニオン島にもあった!フレンチカリビアンの味と大体同じで美味。 料理名はCivet Zourite レユニオンではタコをZouriteと呼ぶらしい(フレンチカリビアンでタコはChatrou)全くの別単語なのでメニューの文字だけ見てもどんな料理かよくわからない。でもその違いが楽しくもある。(場所:Lé Gadiamb)

 

料理に付いてきたピーナッツベースのソース、ピリッと辛く何につけても美味しい。名前はルガイユ・ダカチン。ダカチンはピーナッツという意味。(場所:Lé Gadiamb)

 

St. Denisの中心地にある人気レストラン。開店と同時にすぐ満席に。予約せずに入れたのは幸運だった。 珍しいので興味本位でオーダーしたジャックフルーツと燻製鶏肉のカレーが大当たり。めちゃめちゃ美味しい。小皿に付いてくるトマトとキュウリのサラダはそれだけで食べると激辛なので注意。米やカレーに適量を混ぜるとカレーがさらに美味しくなる。赤豆煮込みもニンニクが効いていて美味。大満足のレユニオンクレオール料理。 (場所:Le Reflet des Îles)

 


その他、印象に残った場所を写真と共に。
レユニオン島は小さな島ながら三千メートル超えの山もある。大自然と近い。
それゆえに溶岩による被害などもある。
また、沿岸にサメが出現する事が有名で泳げるビーチは少ない。

レユニオン島はフレンチカリビアン以上に異なる人種や宗教がうまく治まっている印象を受けた。そして料理も美味しく治安も比較的安心。
是非また訪れたいと思う!

標高約2200mから撮影。最初は雲と霧だらけだったが、少し待っていたら一瞬晴れた。絶景!(場所:Maïdo, Île De La Réunion)

 

1977年に溶岩が流れ込んだ教会。教会の周りに固まった溶岩がそのまま残っていて衝撃的。(場所:Eglise Notre Dame Des Laves La Reunion)

 

ここ一帯はヒンズー教の人が多いらしい。レユニオン島北東部。(場所:Temple du Colosse)

 

2022年9月18日