カリブ諸島に似ているマダガスカル最北部エリアへ

ついに行ってきました… 念願のマダガスカル!
主に滞在したのはマダガスカル最北端の街、Diégo-Suárez(ディエゴ・スアレス、別名:Antsiranana)

一般的にマダガスカルと言えば、バオバブの木やユニークなお猿、カメレオンなどを想像されると思うけれど、Diegoにはそれらのアイコンは皆無だった。
では、なぜある意味マダガスカルらしくもないこの場所に来たかったかというと、気候的にも景色的にもカリブ諸島に近いと聞いたから。一体それは本当なのか?どうしても自分の目で確かめたかった。
結論的にそれは本当だった。気候・景色・地理的条件に限って言えば、今僕が暮らしているセント・マーチン島によく似ている。だからあまり違和感なく過ごせた。それからマダガスカルの公用語のひとつがフランス語である事も大きい。

Diegoの中心部は本当にコンパクト。徒歩、あるいはトゥクトゥクで事足りてしまうのがとても便利だ。
一方、マダガスカルは先進国に比べると経済的には貧しい国だから外国人を見かけるとすぐに売り子や物乞いが集まってくる。ただ、普通にお断りすれば退散してくれる。一般的にしつこくはない。

マダガスカルはアフリカ大陸のすぐ東なので地理的にはアフリカ地域になるのかもしれない。しかし民族的にはアジア系メインなのが実に興味深い。昔々、インドネシアからやって来た人達がベースになっているのだとか。少し見方を変えればここはインド洋の西の果てでもあるのでぎりぎりアジアと言えばアジアなのか。

また、意外にもここDiegoは日本人にとってゆかりある場所だった事もわかった。
1900年代初頭、赤崎伝三郎という方がビジネスで成功されていたり、第二次世界大戦中に4名の日本軍兵士が殉職され現在でも慰霊碑が建っている。
僕はこれらの事をDiegoに行く計画の過程の中で知った。
気のせいかもしれないが、何かDiegoに呼ばれている感じが… なきにしもあらずで不思議な感覚なのである。

マダガスカル、ローカルレストランの焼き魚定食がめちゃめちゃ美味しい。 身がぷりぷりジューシー。 マダガスカルのローカル食材は新鮮豊富だから料理方を間違えない限り何でも美味しくなると思う。

 

40年くらい前の車だが、現役のタクシー。

 

街中はとにかくトゥクトゥクがたくさん走っている。

 

Diegoの街中でマダガスカル産の車KARENJYを見かけた。何でもこの車メーカーはすべて手作業で年間数十台しか生産していなく、マダガスカル国外への輸出も不可らしい。だから、ここで見られたのはすごくラッキーだったのかも。マダガスカルらしく不思議な形をしていた。

 

お次はFRANCE RIDER。FRANCE RIDER ? なにそれ。とにかくマダガスカルは聞いた事もない謎メーカーであふれている。

 


Diegoと並び、マダガスカル最北エリアを代表する場所として挙げられるのが北西部にあるノ・シベ島(Nosy Be)だ。マダガスカル随一の南国リゾート地と言って良いだろう。本島のアンキーフ港(Ankify)から小型モーターボートに乗船し20分くらいで行けるが、ノ・シベ島自体に国際空港がある。同空港はマダガスカル国内、お隣のフランス海外県レユニオン島などの他、意外にもイタリアと直行便で結ばれている。
なぜにイタリア?不思議だったので現地の人に聞いてみると、ノ・シベ島にはイタリア資本の入ったホテルが開発されているので以前からイタリア人が多いのだとか。そのため島内でイタリア語を話せるマダガスカル人を数名見かけた。
マダガスカルとイタリア。繰り返しになるが意外な組み合わせだ。
もちろんフランス人も多い。そう言った事情でノ・シベ島にはヨーロッパのリゾート感がある。

ただ、ホテルエリア以外では昔ながらのマダガスカルの暮らしが続いている。
何となくだがノ・シベ島は50年以上前のセント・マーチン島のような感じがした。
まず気候や自然が似ている事と中心産業が観光業。それに自給率が低いので輸入に頼っている構図が…(ここが危惧するところ)
このまま開発が進むとセント・マーチン島と同じ様な道を辿るのではないだろうか。良くも悪くも。個人的には開発し尽くされない事を願っている。

ノ・シベ島の美しいビーチ。カリブ諸島の海にも似ているが、ここはモザンビーク海峡。

 

マダガスカルでは何でも自作する。ビーチパラソルも手作りだった。

 

植物園にいた亀たち。とても穏やかで頭を撫でさせてくれる。子供が甲羅に乗っても大丈夫。一番大きい亀の名前はナポレオン。年齢は何と212歳!体重は300Kg以上。次に大きいのが161歳のボナパルト、最後は85歳のジョセフィーヌ。

2022年9月16日