Day 3, New York マンハッタン最終日

セントマーチン島出発前のドタバタ準備やニューヨークの街歩きで疲れがたまり、よく眠れたものの、起きてからも頭がボーっとして眠気がとれない。

チェックアウト前のホテルの部屋で半分壊れた小型スーツケースから手提げバックに荷物を移し替える。実はこの半壊れのスーツケースはあえて持ってきたモノだ。

理由は二つある。一つは飛行機内持ち込み不可の荷物を運ぶため。二つ目は、スーツケースはバイクに乗せられないので、まだ使える普通のスーツケースだといずれそれを持ち歩けなくなる。だからまだ一応使えるレベルの半壊れが最適だった。そのスーツケースには今まで一緒に旅した思い出が詰まっている。残念だが今までのお礼を言い、空にしてホテルに置いてきた。

ちなみに一ヶ月間の荷物はデイバック一個と手提げ袋一つだけだ。僕の場合、旅が長くなると逆に荷物が少なくなる傾向がある。移動が多いほど身軽になる必要があるからかな。もちろん、今回はバイクの旅なので必要最低限に絞ることがどうしても必要だった。

ホテルを後にして、マンハッタンのチェルシーへ向かった。目的地はチェルシーマーケット。チェルシーマーケットは屋内にあり、冷房が効いていて無料のWi-Fiも飛んでいる。レストランと小綺麗な市場が合体したような感じで疲れた体には天国のような所だった。

タイの屋台風のお店でトムヤンクンを食べたら元気になった。他にも魚屋、オイスターバー、コーヒー屋、タコス屋、スパイス屋などなど沢山あって楽しい。市場内はよい感じに混んでいて活気がある。みんな笑顔。

できれば、市場に近い場所で暮らし、買い物は市場に通う生活がベストだ。安くて新鮮、そして楽しい。

じゃ、そろそろマンハッタンを後にしなければ。郊外行きのバスに乗り、摩天楼から離れていく。30分くらいして着いたのはニュージャージーのNEWARK PENN STATION前。

何か覚えのある景色…。あっ!ここ、以前来たことあるぞ。あれは4年前、メジャーリーグサッカーのNew York Red Bulls戦を観にレッドブルアリーナに行く時に使った駅だ。当時New York Red Bullsには元フランス代表のティエリ・アンリ選手が所属していて彼の試合を観に来たのだった。もう駅名は忘れていたのだけれど、計らずもこの近くのホテルを予約していたため、おそらくもう来ることはないはずだった場所を再訪する事になった。

いよいよ明日はこの近くにあるレンタルバイク屋さんでハーレーを借り西へ向かう。

210816