Day 14, Illinois アメリカのノスタルジーを感じる

昨夜はその名も「ルート66ホテル」という宿に泊まった。建物は少し古くなっているが、ホテル全体がルート66をテーマにした作りになっている。まず、ホテル入り口真ん前にガソリンスタンドを模したオブジェがあり、そこがバイク置き場になっている。ユニークだ。

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ホテル内部も昔のアメリカの置物やグッズで溢れている。ルート66というテーマで統一されていて徹底している。こういう雰囲気が好きな人は楽しめると思う。WiFiが不安定であまりつながらなかったけれど。

ここはスプリングフィールドという街。朝、ホテルを出て向かった先は第16代アメリカ合衆国リンカーン大統領のお墓。15分ほどで着いた。

集合墓地の奥の方にすごい大きなモニュメントがある。重厚な扉を開けると係員の人が「ようこそ」と迎えてくれた。さらにその建物内部を半周するとリンカーン大統領のお墓がある。立派でものすごい重そうな墓石?の後ろに7つほどの旗が並んでいる。

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重々しい雰囲気だが、どこか穏やかな感じがする。施設内はよく手入れが行き届いて綺麗だ。スプリングフィールドに行かれたなら一度訪問されることをおすすめする。

その後ルート66をひたすら進んだ。

ギラートという小さな街にあるDoc’s Soda Fountainというお店で昼食をとる事にしていた。

中に入ると、とても21世紀とは思えない雰囲気が漂っている。ただ、ウエイトレスがおばあちゃんだったり、お客さんの多くが高齢者なので、昔からずっとこのままな気がする。スタイルを変えず、それを支持する人たちが通い続け店は続き皆そのままお年を召した?というような感じ。

という事は、それにはそれだけの理由があるはず。食事を食べてわかった。ハンバーガーなどものすごいシンプルなのだけれど、素朴で美味しい。おばあちゃんが持ってきてくれたこの素朴なハンバーガーを見ていたら、なんか優しい気持ちになった。同時に、これを食べられる事はもう二度とないだろうと考えるとちょっと切なくもなる。

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地元の警察官二人組も店内で食事をしていて、帰り際に話しかけられる。

警察:「あのバイクIndian Chief ?

僕:「はい、Indian Chief Vintageです」

警察:「何て素晴らしいんだ、素晴らしいよ」

僕「ありがとうございます、僕も大好きです」

でも、これは僕のじゃなくて、レンタルバイクですよ(心の声)

まあ、聞かれない限り言わなくてもいいか。

その後また走り出し、ミシシッピー川を越えミズーリ州に入った。すると、セントルイスで通勤渋滞にはまりノロノロ運転になる。大型バイクで渋滞にハマると辛いんです。足元のエンジンの暑さとか、絶え間なく続く左手の硬いクラッチ操作とか、重い車体のバランスとか。体も精神も疲れてくる。

何とか渋滞を越え、セントクレールという全く知らない街でガソリン給油。これ以上走る気力を無くしたので今夜はここに泊まる。

今日の走行距離:
188mile(303km)

合計走行距離:
1,261mile(2,029km)