Day 17, Texas インディアンに乗っていると、よく話しかけられる

目がさめると首が痛い。どうやら寝違えた模様。それと連日のライディングで肩や背中も凝っている。ちょっと辛いが進まなければ。まだまだ先は長い。

昨日の夜思ったのだけれど、このホテルはかなりの部屋数があるのに人が少ない。でも朝食に行くと意外にも宿泊客がだいぶ増えている。という事は夜やってくる人が多いのだろう。確かに駐車場の車は増えていた。

ここはオクラホマシティーのハイウェイ近くだから、走れるだけ走って、泊まれるところに泊まって、というタイプの利用者が多い。いわゆるモーテルに近い感じのホテルだ。

バイクの出発準備をしていると、昨日の夕方見かけた地元の?バイカーが再びやって来た。昨日僕の乗っているインディアンを見て、ワーオ、ナイスバイク、と言っていた人だ。

「インディアンは子供の頃からの憧れだ、俺のすべての持ち物と交換しても手に入れたいバイクだぜ」

というような事を言っていた。なんかすごく乗りたそうだったけれど、これはレンタルバイクだし、さすがにそれはできない。

彼は名残惜しそうに日本製のアメリカンタイプバイク(YAMAHA)に跨り帰って行った。

それから、昨晩こんな事もあった。

初老の寡黙そうなハーレー乗りのおじさま。ずっと背を向けていたが、僕がホテルに入る際にこちらをチラ見し、お決まりのバイカー同士の意思疎通を行う。アイコンタクトとジェスチャーで。その後ホテルのチェックイン手続き中に僕に近づいて来て、何事かと思いきや、すごい小声で「ナイスバイク」と囁かれた。笑顔付きで。おおげさな表現ではなくあれは囁きだった。

その後、テキサス州に入り、サービスエリアで昼食を食べていると、またもやインディアンをきっかけに隣の席の男性に話しかけられる。

僕が日本人だとわかると彼の目が大きくなった。3年前日本に行ったそうだ。それから1973年頃沖縄の基地に駐在経験もあるとの事。

彼はジェフという名だった。サブウェイの紙ナプキンに書かれた連絡先をもらった。それによるとアリゾナ州フェニックスに住んでいるらしい。

「何かあれば連絡してくれ」

ジェフはマツダの車高の低いスポーツカーに乗り去って行った。

再びバイクを走らせテキサスを目指す。テキサス目前で休憩しようと思いハイウェイを降りる。おかしいな、表示によるとガソリンスタンドとレストランがあるはずだけど…たどり着いたのは廃墟だった。

でも、この廃墟、なんか無視できない魅力的な雰囲気が出ていたので色々と撮影する。

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その後ひたすら走りテキサスに入りした。直前で予約したホテルを探しながら道に迷い込んでしまう。ナビ通りに進んで来たら、何もない牧草地に到着。テキサスらしく牛がお出迎えしてくれた。

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今日の走行距離:
267mile(430km)

合計走行距離:
1,993mile(3,207km)