マルシェ(市場)へ買出しに行く、という豊かさを知る

普段輸入品に頼っているカリブ海の小島に住んでいて困るのが物価の高さ。
何にでも輸送料が乗ってしまう。
特に食材。(フランス本土は農業国だから本当は野菜やフルーツは安いのに……)
セントマーチン島のスーパーマーケットに行くたびにそう思う。
サラダなんてフランス本土の3倍くらいの値段がついている。

そんな生活のせいか年々マルシェ(市場)への憧れが強まっていた。
生産者から直接新鮮な野菜やフルーツ、魚、肉を買いたい!
なんなら自分で野菜を作って賄いたい。

──そう考えていたのでフランスの地方、田舎に来たら必ずどこかの市場へ行くつもりだった。

市場は毎日やっている訳ではないから、どこの街で行けるかはスケジュール次第。
それで、スケジュール的に合ったのがトゥールーズから車で東に1時間少し行ったところにあるカルカッソンヌという街。
カルカッソンヌはユネスコにも登録されている古い城塞(壁に囲まれた旧市街)が残っている事で有名だけれど、市場はその歴史地区とは別の新市街中心にある。

場所はCarnot広場。

僕が行ったのは土曜日の朝8時半くらい。早すぎず遅すぎずちょうど良い時間帯だった。

野菜、フルーツ、パン、牡蠣とか、生花とか、いろいろ新鮮でテンションが上がる。
肉・魚はその広場近くにある屋内で売っていた。

今はアスパラガスのシーズンでこの地域はアスパラ農家が多い為かとっても安い。

新鮮なアスパラが1kg、5.5ユーロ!
(セントマーチン島で買ったら50ユーロくらいしそう……)

いいな〜、農業国っていいな〜

豊かだ。

セントマーチン島は一年中夏だし、ビーチには困らないし、色々良いけれど…
結局は無いものねだりになってしまう。
きっと、どこへ行ってもそうなのだろう。
ではではそれを解決するには?
一ヶ所だけにずっと定住しない事かな。

新鮮なアスパラが1kg、5.5ユーロ!