Day 20, Arizona ナバホ族の人とスピリチュアルな出会いをした

アルバカーキの街中を見てみたかったが、走行予定が遅れているので止むを得ずスルーする事にした。

アルバカーキは僕の好きな「Little Miss Sunshine」というコメディーロードムービーに出てくるファミリーが住んでいるという設定の街だから。でも結局、郊外だけの滞在となってしまった。

これからアリゾナ方面にひたすら走り続ける為に、まずアルバカーキ郊外のガソリンスタンドで給油していると、アメリカでは珍しくずいぶん型落ちの黒い車に乗った若者に話しかけられる。

笑顔で近づいてきて、まず、バイクを褒められ、自分の身の上のような事を話してきた。シカゴから来たらしく、手首にシカゴ州旗のTattooを入れている。早口だし、何かよくわからない単語が多くて理解できない。

ごめん、ちょっと意味わからない。と僕が言うと、

簡単に言うと、警察に切符を切られたから?お金が足りなくなり助けてくれないか?みたいな事だった。

何だそういう事か。僕もそんなに余裕ない旅の途中の者なので、ごめん無理。

と答えると、彼の顔から一気に笑顔が消え、何も言わず去っていった。

やれやれ、と思いながらバイクに戻ると、今度は別の人から、

「わーお、ナイスバイク、インディアンじゃない」

という声が。

振り返るとおばさんがいた。おばさんはガソリンスタンドのユニフォームを着ているのでここの従業員だ。

これまでの経験上、インディアンという具体的なメーカー名を出し、興味を示す人はウソのない人だ。(前述の若者とは違い)

何と彼女は本物のインディアン(ネイティブアメリカン)でナバホ族だった。僕はこのインディアンモーターサイクルが好きだし、あなたのようなネイティブアメリカン自体、それからあなたの文化にも興味があり、昨日はサンタフェのミュージアムにも行ったし、一昨日はフォートサムナーに行ったものの閉まってってなどと話す。

彼女は、ここは私たちの大地、私たちの文化は継承していかなければならないと言い、それから自分の生い立ちとか、ナバホ族の簡単な歴史とか現アメリカ政府との関係とか、そういう事を30分くらいかけて話してくれた。

30分後くらいには妙な連帯感が生まれ、何かわからないが、何かが通じ合った。さっき会ったばかりなのに、別れを惜しむようなハグをし、一緒に記念撮影をパシャリ。なに?このスピリチュアルな感じ。ただガソリン入れに来ただけなのにおかしいだろ。不思議すぎる。

その後ずっと彼らの壮大な大地をインディアンで走り続けていると、側道にナバホ族のショップを発見したので立ち寄る。お店のバックには巨大な赤い岩がそびえ立っている。

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中でもジュエリー屋さんが気になったので入ってみた。好みのターコイズアクセサリーを見つけ購入。これらは本当にナバホの人達が作っていると聞いた。

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ターコイズやシルバーはバイカーズファッションに良く会うので大好きだ。明日からはこれを身につけて走ろう。

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今日の走行距離:
292mile470km

合計走行距離:
2,684mile4,319km